2012年に新築分譲マンションを購入した際、メガバンク0.65〜0.775の住宅ローンの変動金利はこれ以上下がることはないと思っていました。
実際にはさらに下がり、今や0.44〜0.575と、史上最低水準です。フラット35(20年以上)でも1.35程度です。同時に物件価格も高騰し、現金で購入する場合は割高になってきました。逆にいうと、数々の住宅購入促進策は、現在、唯一ともいえる現役世代に対する支援策です。
今なら住宅購入時の頭金は少なくていい
20代後半や30代で標準的な「35年ローン」を組み、60歳~70歳前半までに亡くなると、団体信用生命保険によって、ローン残額はゼロになります。子どもに資産を残せる持ち家の最大のメリットは、団体信用生命保険と住宅ローン控除です。
国は首相官邸ホームページに「人生100年時代構想」という特設ページを開設し、大真面目に議論しているようですが、今の0歳と70歳は100歳前後の長寿を全うできても、間の氷河期世代はそこまで生きられるとは到底思えません。よくて60年でしょう。
「人生100年時代」は、2018年時点で0〜12歳の子どもをもつ親への啓蒙だと受け取ると腑に落ちます。
ゼロ金利政策の継続・強化によるさらなる金利低下が予測できなかった自分は、新築マンション購入時に現金を多く支払ってしまい、住宅ローン借り換えを検討したものの、事務手数料の分だけ負担がかえって増えると判明。ただ、借り換えは「損」になるものの、物件想定売却価格 > ローン残債のため、新規物件購入・新規借り入れなら通るとの話を不動産仲介・販売業者にききました。
持ち家の購入/売却、貸し借りがしやすい、現在の税制、価値観にあった新たな住宅政策を
しばらく史上最低の低金利時代が長く続くとの予想のもと、借り換えできないから新たに買って、今の住まいは不動産投資(賃貸)に回そうという合理的なロジックが家族に理解されず、このままだと現金が消えたままです(→詳しくは貯金1000万超、マンションの頭金で消える)。
「人生は40年、長生きしたらラッキー」と思うなら、家やクルマ、高額商品はもっと気軽に買っていい。倹約・節約、ローリスクローリターンの投資は、長生きしたい人、子どものために長く生きる必要の生じた人向けのライフハックだと感じます。
2013年時点の見解:住宅ローンは住居費の前借り、資金計画さえ間違わなければ問題ない
持ち家を購入する場合は、幸いにも長生きしたケースを想定し、毎月貯金しつつ、固定資産税やリフォーム費用などを含めたローン・諸費用を支払い続けられそうな身の丈にあった物件を選べばリスクは少なくなる。賃貸ライフを続ける場合は、万が一の備えとして死亡保険に加入するか、収入がしばらく途絶えても問題ないくらいの貯金をキープするか、すぐに実家に戻れるよう準備していれば路頭に迷う心配はない。